外務省は29日、紛争予防や平和構築に女性参画やジェンダー平等の視点で取り組む「女性・平和・安全保障(WPS)」を推進するため、省内に新組織(タスクフォース)を設置した。WPSは上川陽子外相が力を入れる政策の一つ。省内の情報共有を進め、政策発信に生かす。
WPSは2000年に採択された国連安全保障理事会決議で打ち出した概念。女性が指導的な立場に立って紛争予防に参加することで、持続的な平和を達成できるという考えがある。
新組織は外相直属で、各部局から担当者が参加する。外部有識者からのヒアリングも行う予定だ。29日の初会合で上川氏は「WPSは女性参画推進にとどまらず、人間の安全保障など日本外交を支え、国際社会の平和と安全に貢献するものだ」と意気込んだ。
[時事通信社]