2日午前5時5分ごろ、福島市のJR福島駅構内で工事車両が故障し、東北新幹線は東京―仙台間の上下線で運転を見合わせた。点検を済ませ、午後0時半に全線で運転を再開した。
JR東日本によると、東北、秋田、山形新幹線の計76本が運休、上下合わせて20本に最大約5時間半の遅れが出た。影響人員は約4万3500人。工事車両の故障の原因は油漏れで、同日朝に東北地方で発生した地震の影響ではないという。
JR福島駅の新幹線改札口では同日午前、払い戻しなどを求める利用客の行列ができた。構内には「運転の再開の見込みは立っておりません」とのアナウンスが響いた。夫婦で孫3人を連れて日帰りの東京観光に向かう予定だった福島県伊達市の主婦(70)は「ついていない。明日は天気が悪そうだけれど、明日に変更しようと思います」と残念そうに語った。【奥山はるな、木村健二】