自転車レース中の男子大学生、乗用車と衝突して死亡…「ツール・ド・北海道」初日、前の集団追い越しで反対車線へ 全日程の中止決定

8日午前、北海道上富良野町の道道で、自転車ロードレースの「ツール・ド・北海道2023」に出場中の男子大学生が乗用車と衝突し、死亡しました。
8日正午まえ、上富良野町の道道で「ツール・ド・北海道2023」に出場中の選手が、反対車線の乗用車と正面衝突しました。
警察によりますと、自転車の選手は、東京都に住む中央大学の4年生、五十嵐洸太(いからし・こうた)さん21歳で、心肺停止の状態で搬送後、死亡が確認されました。
現場は、片側1車線のカーブが連続する道路で、五十嵐選手は前の集団を追い越すため、反対車線に出たとみられています。
大会の運営団体は、現場のコースについて「自転車のはみ出しを禁止していた上、反対車線の車両の通行を規制していた」と説明しています。
一方、警察は、どこから、どこまで、何時から、何時まで、実際に通行規制が及んでいたのか捜査中としていますが、自転車の走行車線は、富良野警察署が公式に規制、乗用車が走行の反対車線は、大会側で自主的に警備、規制していたとしています。
乗用車を運転していたのは、63歳の男性でしたが、警察に対し「吹上温泉に行くため、規制前だったので、そのまま通行した」などと話しているということです。
「ツール・ド・北海道2023」は、国際自転車競技連合公認の自転車ロードレースです。
今年は、8日から10日までの3日間の予定で、大会ホームページによりますと、初日は、旭川市をスタートして十勝岳を通り、東部の新得町までの174キロのコースでした。
この事故を受け、大会の運営団体は、10日までの全てのレースの中止を決めました。
警察は、大会の運営団体の管理や安全対策に問題がなかったか、業務上過失傷害の疑いも視野に捜査する方針です。

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