上川陽子外相は14日夜、米国のブリンケン国務長官と約10分間、電話会談した。軍事活動を活発化させる中国や弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮など地域情勢を協議。ロシアによるウクライナ侵攻も含め、日米が連携して対処する方針で一致した。外相に就任後、初めての会談。
上川氏は冒頭、「ブリンケン長官と良い関係を築き、かつてなく強固になった日米同盟をより一層強化していきたい」と表明。ブリンケン氏は外相就任に祝意を述べた。
上川氏は「国際秩序の根幹が揺らぐ中、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化すべく、引き続き先進7カ国(G7)議長国としての役割を果たしていく」と語った。来週に米ニューヨークで開かれる国連総会に合わせ、対面で会談を行うことも決めた。
上川氏は会談後、外務省で記者団に対し、「一層厳しさを増す地域の安全保障環境に鑑みて、日米同盟の抑止力・対処力を一層強化させる」と述べた。
[時事通信社]