「ダークダックス」遠山一さん死去 93歳 男声コーラス草分け

男声コーラスグループの草分け「ダークダックス」で活躍した最後のメンバーで、「ゾウさん」の愛称で親しまれた遠山一(とおやま・はじめ、本名・金井政幸=かない・まさゆき)さんが22日、慢性心不全及び老衰のため死去した。93歳。通夜は10月1日午後6時、葬儀は2日午前11時、東京都杉並区上荻2の1の3の光明院。喪主は妻金井恵美子(かない・えみこ)さん。
1951年、遠山さんら慶応大のワグネル・ソサィエティー男声合唱団に所属するメンバー3人で結成。後に1人加入し4人組となった。レパートリーはゴスペル、ジャズ、ロシア民謡、日本の叙情歌など幅広く、優れたハーモニーと品の良さで「ともしび」「銀色の道」など多数のヒット曲を世に出した。
遠山さんはバスの音域でコーラスに深みを与え、2010年代に他のメンバー3人が亡くなった後も、「ダークダックスのゾウさん」として1人で音楽活動を続けていた。
グループは87年、同一メンバーのまま日本で最も長く活動するコーラスグループとしてギネス世界記録に登録。93年には4人そろって紫綬褒章を受章した。

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