広域強盗指示役ら4人 強盗予備容疑で逮捕 足立の空き巣指示か

全国で相次いだ広域強盗事件のうち、東京都足立区の住宅で1月に起きた空き巣事件を指示したなどとして、警視庁捜査1課は22日、強盗予備と窃盗未遂などの容疑で、フィリピンを拠点とした特殊詐欺グループの首謀者、渡辺優樹容疑者(39)=窃盗罪で起訴=ら男女4人を再逮捕した。
ほかに逮捕されたのは、同じグループ幹部の藤田聖也(としや)容疑者(39)=同罪で起訴=と、今村磨人(きよと)容疑者(39)=強盗致傷罪などで起訴=、かけ子の山田李沙容疑者(27)=窃盗罪で起訴。4人は事件当時、同じフィリピンの入管施設に収容され、今年に強制送還されていた。捜査1課は認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は、実行役らと共謀し1月20日、東京都足立区花畑の住宅に強盗目的で窓ガラスを割って侵入し、金品を盗もうとしたとしている。
捜査1課によると、実行役らの供述や押収した携帯電話の解析などの結果、渡辺容疑者らが実行役に指示を出していた疑いが浮上。事件の実行役の一部は前日に狛江市の住宅で90歳の女性が死亡した事件にも関与したとして逮捕・起訴されており、捜査1課は関連を調べている。
一連の広域強盗事件で、グループ首謀者の渡辺容疑者を立件するのは初めて。今村容疑者は「ルフィ」などと名乗って去年5月に京都市で起きた強盗事件と今年1月に千葉県大網白里市で起きた強盗致傷事件を指示したとして逮捕・起訴されている。

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