“窃盗家族”父子3人 道の駅拠点に車上生活 工事現場から資材・機材を盗み…

埼玉県内の道の駅で車上生活しながら窃盗を繰り返していた疑いで逮捕された父子3人が、23日に追送検されました。拠点にしていた道の駅での生活の様子を目撃者が語りました。

キャラクター物のカーテンが取り付けられた軽自動車。この車に男3人で身を寄せ合い、車上生活をしていたという家族。
道の駅のスタッフ
「普通の人と外見や身なりが変わらない方なので、怖いなっていうのはありますね」
主に埼玉県の道の駅を拠点に、50件近くも盗みを繰り返した疑いがもたれています。
今年4月、窃盗の疑いで逮捕されたのは、無職の父親・上原巌容疑者(50)と長男の原田魁斗容疑者(22)、そして、二男・原田優斗容疑者(21)の3人です。
3人は今年3月、熊谷市の工事現場から時価15万円相当の転圧機1台を盗んだとして逮捕・起訴されましたが、23日、48件の窃盗事件に関与していた疑いで追送検されました。
3人の家族は、埼玉県北部などや群馬県の南部で犯行を繰り返していたとみられています。埼玉県北部の深谷市にある道の駅を主な拠点にしていたということです。
当時、3人が生活する車を目撃したという道の駅のスタッフは…
3人が“拠点”にしていた道の駅のスタッフ
「中が見えないように、布だったり張ってあったりという状態。他の車と違って、中が全然見えないようになっていたので、ちょっと不気味な車だなというのは思いました」
車は5日間ほど駐車場に止まっていたといい、店員には自ら声をかけてきたといいます。
3人が“拠点”にしていた道の駅のスタッフ
「店の中に入ってきて、『車が故障しているので止めさせてくれ』という内容を伺いまして。物腰も柔らかで、普通のお客さまと変わらないかなと思いました」
道の駅では、普段から車のナンバーなどを確認しているといいます。3人の車の特徴も事前に警察から連絡を受けていたため、通報したということです。
3人は工事現場などから盗んだ資材や機材を売却するなど、窃盗のみで生計を立てていたとみられています。盗まれた物に現金はなく、被害総額は1700万円ほどとみられていますが、売却額は280万円ほどでした。金の管理は父親が行っていたということです。
3人は動機について「生活や遊興費、パチンコやスロット代が欲しかった」と話しているといいます。2人が実行役で、1人を見張り役にしていたという3人。事件によって役割を変えていたとみられています。警察の調べに対して3人とも容疑を認めているということです。

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