逮捕の日大アメフト部員「他の部員も大麻を使用」と供述 違法薬物問題

日本大アメリカンフットボール部員が寮で覚醒剤と大麻を所持していたとして逮捕された事件で、逮捕された部員が調べに対し、「他の部員も大麻を使用していた」という趣旨の供述をしていることが23日、捜査関係者への取材でわかった。警視庁薬物銃器対策課は、部員のスマートフォンなどを押収。解析なども進め、部内で違法薬物が蔓延(まんえん)していた可能性も視野に、慎重に捜査している。
薬銃課は22日、複数の部員の関与の疑いが強まったとして、大麻取締法違反などの容疑で、アメフト部寮(東京都中野区)に2度目の家宅捜索を実施。捜査関係者によると、部員4人から、任意で事情を聴くなどしたという。
日大は7月6日に、自主点検し、逮捕された部員(21)のベッドに備えつけられたカギ付きの収納箱から植物片などを発見。薬銃課は今月3日、寮への1回目の家宅捜索を実施し、5日、部員を逮捕した。
日大は8日に開いた会見で、他の部員の関与を問われ、「現時点では把握していない」とし、部内での薬物蔓延を否定。10日には、「部員1名による薬物単純所持という個人犯罪であり、連帯責任として負わせることは学生の努力を無に帰することになる」などとして、アメフト部の無期限活動停止処分を解除していた。
日大は2度目の家宅捜索を受けて、「容疑が明らかになった場合には、本学として厳正に対処する所存だ」などとするコメントを発表している。

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