日本で初めての月着陸を目指す小型実証機をのせたH2Aロケット47号機の打ち上げについて、三菱重工業は種子島宇宙センター周辺で天候不良が続くとして今月28日に再延期することを発表しました。現地から中継です。(坂元楓キャスター)H2A47号機は、私がいる場所からおよそ2キロ離れた組み立て棟の中にあります。H3初号機の打ち上げ失敗の影響で、打ち上げは5月からあす26日に延期されていました。しかし、天候不良が予想されるとして、あさって27日に再延期。天候不良は続く見込みで、翌28日にさらに延期されました。相次ぐ延期で、観光客からは落胆の声が聞かれました。(東京から)「(Q.また延期が決まった)え…見る予定だったので悲しい」(新潟から)「見られない」「見たかったね」「28日になったなら帰るしかない。ぜひ成功してほしい」(神奈川から)「すごく残念だが仕方ない」「すごく悲しかった」(坂元楓キャスター)47号機には、探査機と衛星の2つが搭載されています。1つは、日本で初めての月着陸を目指す小型実証機「SLIM」です。成功すれば、その技術が宇宙飛行士の月着陸を目指すアメリカの「アルテミス計画」に利用される可能性があります。もう1つは、JAXAやNASAなどが共同開発した衛星「XRISM」です。X線を使って宇宙を観測し、宇宙の構造をより詳しく解明することを目指します。H2A47号機は今月28日午前9時26分22秒に打ち上げられます。この日のこの時間の天気は晴れ時々くもりの予想です。以上、種子島宇宙センターから中継でした。