歯舞群島の灯台、白く塗られロシアの国旗立てられる…主権主張する挑発行為か

北方領土・歯舞群島の貝殻島灯台が24日、白く塗られたことが分かった。2日には灯台の上にロシア国旗が立てられたことを根室海上保安部が確認していた。近年、これらの行為の記録はなく、ウクライナ侵略での日本の経済制裁に対する反発や、28日から灯台を眺望する中間ラインに近づくルートで行われる元島民らの洋上慰霊を前に、ロシアの主権を主張する挑発行為との指摘も出ている。
灯台は根室市の納沙布岬から約3.7キロ先にあり、同岬にある北方領土問題啓発施設「北方館」の職員がこの日、数人が乗ったボートが灯台に到着し白く塗る作業などを見た。根室海保も巡視船で監視し塗られたことを確認したという。
戦前に日本が建設した灯台だが、戦後はロシアに実効支配され手をつけられない状態に。老朽化が進み、現在は機能を果たしていない。
歯舞群島勇留島出身で、千島歯舞諸島居住者連盟根室支部長の角鹿泰司さん(86)は「島をロシア化しようという意図は明らか。残念というか、またやったという気持ちだ」と語った。

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