大阪・ミナミのカジノバーで客に賭博行為をさせたとして日本ポーカー協会(東京)の理事らが逮捕された事件で、大阪府警保安課は28日、賭博開帳図利幇助(ほうじょ)の疑いで、同協会の芹田宅生(せりた・たくお)理事長(57)=東京都台東区東浅草=を書類送検した。容疑を認め、「理事が違法な賭博営業をしているかもしれないと認識しながら、協会の口座を運用させていた」と供述しているという。
同課は賭博開帳図利容疑で同協会理事の三久保城司(じょうじ)容疑者(55)も同日追送検した。同課によると、三久保容疑者はポーカー賭博をした客が獲得したチップに相当する現金を協会の口座を通じて送金していた。
芹田理事長の書類送検容疑は今年5月までの約1年間、賭博行為による換金が行われていると認識しながら、三久保容疑者に口座の管理を任せたなどとしている。
三久保容疑者の追送検容疑は、令和5年1月、自身が経営する大阪府東大阪市のカジノバーで、客にポーカー賭博をさせたとしている。
協会の口座には大阪や石川、愛媛などの15店舗から5年間で約2億2千万円が振り込まれ、三久保容疑者はそのうち5%を手数料として受け取っていたとみられる。