「100年前の問題でない」=朝鮮人虐殺、遺族ら会見―東京

9月1日で関東大震災から100年となるのを前に、当時虐殺された朝鮮人の遺族らが31日、東京都内で記者会見し、「虐殺は決して100年前の問題ではない。罪を問い続けなくてはいけない」と、日本政府に対し真相究明を訴えた。
在日韓国人2世の金道任さん(86)は5歳の頃、母親から虐殺の話を聞かされたという。当時群馬県で働いていた母の兄は、直後に東京へ向かって行方不明になり、虐殺に巻き込まれたとみられている。金さんは「なぜ殺されなければいけなかったのか。死んでも死にきれなかったと思う」と涙ながらに語った。
韓国から訪れた権在益さん(66)は、当時朝鮮人を保護していた群馬県の警察署を民間人の自警団が襲撃し、17人が犠牲となった「藤岡事件」で祖父を亡くした。「100年たった今も心が苦しい。必ず真相を究明してほしい」と語った。
関東大震災では「朝鮮人が放火した」などのデマを信じた民衆や軍隊・警察によって各地で虐殺が起きた。内閣府の報告書によると、犠牲者数は震災の死者・行方不明者約10万5000人の1~数パーセントに上るとされる。政府は朝鮮人虐殺について「事実関係を把握できる記録が見当たらない」としている。
[時事通信社]

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