東京都庁に約3万件の迷惑電話 処理水海洋放出後に中国の国番号から 小池知事が明かす

東京都の小池百合子知事は1日の定例会見で、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出が始まって以降、中国の国番号「86」の電話番号から、都庁に約3万件の迷惑電話がかかってきていることを明かした。
「国番号でいうと約3万件の迷惑電話が、日によって(本数は)違うが、かかってきている」と述べた上で「(処理水の海洋放出は)国際的な基準や慣行にのっとって行われている。むしろ安全性に万全を期した上で実施されている」と述べ、日本側の対応に問題はないとの認識を示した。中国の原発から放出された排水に含まれる放射性物質トリチウムの量が、福島第1原発の10倍だったとされるデータがあることを引用しながら「そういうことも正確にお伝えすべきだ」とも、訴えた。
さらに、中国には「世論戦」「心理戦」「法律戦」という3つの闘い方があるとした上で「それらを絡め手でやってくる国だと理解して対応すべきだ」と述べ、中国との向き合い方の心構えを説いた。

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