国民代表選、玉木氏が再選=前原氏破る、「与党と協調」継続

国民民主党の代表選が2日、東京都内での臨時党大会で投開票され、玉木雄一郎代表(54)が前原誠司代表代行(61)を破り、再選された。政策実現のために与党とも協調する党の路線が維持される。玉木氏の任期は2026年9月末まで。
再選後、玉木氏は「党を強く大きくすることに全力を傾ける」と表明。榛葉賀津也幹事長を続投させる考えを明らかにした。その後の記者会見で、他の役員人事は骨格を維持する方針を示し、前原氏の処遇は「ノーサイドで考える。未定だ」と語った。
今後の党運営については「(代表選で)今の路線が承認された」と述べ、政策本位で協力できる政党とは与野党を問わず連携する考えを改めて強調。他の政党と連立を組むには、政策の一致と国政選挙での候補者調整が条件になるとし、「今ともに連立できる党は存在しない」と述べた。自身が現政権に入閣する可能性も「ない」と明言した。
一方、前原氏は記者団に「完敗だ。全て私の力不足だ」と語った。今後については、党内で野党結集に向けた活動を続ける考えを示した。
代表選は計111ポイントを争い、玉木氏が80ポイント、前原氏は31ポイントだった。玉木氏は、国会議員と次期衆院選の公認候補予定者に割り振られた計55ポイントのうち34ポイントを獲得。地方議員(28ポイント)と党員・サポーター(同)は、玉木氏がそれぞれ23ポイントを得た。
代表選は自民党との距離感や、日本維新の会など他の野党との連携の在り方が争点となり、玉木氏は単独で党勢拡大を目指すとし、政策実現のために与党との連携も排除しない姿勢を前面に出した。前原氏は「非自民、非共産」の野党結集で政権交代を目指す方針を掲げ、玉木氏の党運営を批判した。
[時事通信社]

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