《専務(33)か入浴施設盗撮で逮捕》“聖教新聞の大スポンサー”山田養蜂場は朝礼て「公明党に投票しよう」

「社長は、創価学会の人間を重用する傾向が強い。そのため社長の周りは、学会関係や親族のいわば“身内”ばかり。結果、あのバカ息子を増長させることになったのではないか」
こう嘆くのは、岡山県に本社を置く山田養蜂場の元従業員である。
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パソコンやスマホからわいせつ動画30点などが見つかる
知人の女性に盗撮させた疑いで、山田養蜂場の専務・山田満生容疑者(33)が警視庁に逮捕されたのは、8月10日のことだった。
「3年前にパパ活で出会った27歳の女に、『あなたには飽きたので他の女性の裸が見たい』と盗撮を依頼。昨年12月1日、八王子市の入浴施設の脱衣所で、女は、首から防水ケースに入ったスマートフォンを下げ、女性を盗撮していたところを女性客に怪しまれて逮捕された」(社会部記者)
山田容疑者には余罪もあった。
「山田容疑者のパソコンやスマホを調べたところ、18歳未満の少女と性交している動画や別の女子高生のわいせつ動画30点などが見つかり、児童買春・児童ポルノ禁止法違反の罪にも問われている」(同前)
息子の将来を見据え、夏休みに海外の養蜂場視察に同行させていた
山田容疑者の祖父が、昭和23年に創業した山田養蜂場は、14のグループ会社を傘下にもち、グループの年間売上高は500億円を超える。現在の社長は、容疑者の父・英生氏。本社の専務だった山田容疑者は、グループ会社の山田みつばち農園の社長も務めていた。
山田容疑者の幼少期を知る前出・元従業員が語る。
「満生さんが生まれた時の売上が1億円くらいだったのが、小学生の頃には100億円になった。英生社長は、息子の将来を見据えて夏休みにルーマニアやブラジルなど海外の養蜂場視察に同行させ、帝王学を施していた」
山田容疑者は中学卒業後、岡山を離れ、大阪の関西創価高校に進学する。
「英生社長は創価学会の熱心な信者だから、息子にも学会内で活躍してもらいたかったんでしょう。高校時代は陸上部に所属。スポーツマンの爽やかな青年でした」(容疑者の知人)
創価大出身者を人事面で優遇することも
山田養蜂場と創価学会の関係は深い。それを象徴するのが創価学会の機関紙・聖教新聞への広告出稿だ。
「昨年、聖教新聞に推定1億2000万円を出稿している。約2億円の読売(東京朝刊)や朝日(同、1億7000万円)などには及ばないものの、その額は、日経新聞(同、2500万円)を大きく上回る。聖教新聞にとって大スポンサーといえます」(広告代理店関係者)
社内では露骨な“学会びいき”が目立つという。
「選挙前の朝礼で、幹部が『公明党の〇〇候補に投票しよう』と呼びかけていた。社長は学会入りを勧めてくることはないのですが、側近と会食した際、『学会に入ったら』と“折伏(しゃくぶく)”することもあったと聞きますし、実際、学会入りした社員もいる。創価大出身者を人事面で優遇することもあった」(前出・元従業員)
周囲の人間は『いつか事件を起こす』と言っていた
そんな身内ばかりの社内で力をもった山田容疑者の生活は、“ボンボン”そのものだった。
「車はベンツ、レクサス、ジャガーにプジョーを乗り回し、スーツはアルマーニ。東京に高級マンションを所有し、嘘だと思いますが、『長澤まさみと飲んだ』『要潤は飲み友達』と吹聴していた」(前出・知人)
今回の事件発覚を受け、山田養蜂場は、8月14日、山田容疑者を全役職から解任した。
「とにかく満生さんの金遣いの荒さは有名で、周囲の人間は『いつか事件を起こす』と言っていた。誰か苦言を呈する人がいれば、事件は起きなかったはずです」(別の元従業員)
創価学会への勧誘や投票の呼びかけ、人事面での優遇について、山田養蜂場に尋ねると、「いずれも事実でない」と回答した。
甘いミツを与えすぎた代償は大きかった。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年8月31日)

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