大手回転ずしチェーン「くら寿司」の名古屋市内の店舗で、しょうゆ差しに口を付けて飲んだかのような様子を動画撮影し、SNSに投稿したなどとして、威力業務妨害などの罪に問われた吉野凌雅被告(21)の公判が8日、名古屋地裁(大村陽一裁判長)で開かれ、検察側は懲役3年を求刑した。弁護側は執行猶予付きの判決を求め、結審した。判決は10月13日。
吉野被告は被告人質問で「承認欲求のためにやり、人気者になりたかった。本当にばかなことをしたと思っている」と述べた。
検察側は論告で、同社に追加の消毒業務や人件費などの損害を発生させたと指摘。受けを狙って犯行に及んだとし「軽率で悪質だ」と非難した。