京都アニメーション放火殺人事件の裁判。裁判官らが初めて質問しました。 京都アニメーションの社員36人を殺害した罪などに問われている青葉真司被告(45)の裁判員裁判。9月25日に初めて裁判所側からの質問が行われ、裁判官から「今も京アニを恨んでいるか」と尋ねられると、青葉被告は「もう少し『やってやった』と思うと思っていたが、意外と今も悩むこともあるし、そんなことしか残らなかった」と小さな声で答えました。 また、「涙ながらに質問する遺族を見てどう思ったか」との質問には「死んでこの世から存在が消えるというのはやはりそういうことなのかなと思った」と淡々と答えました。 一方、これまでの裁判で青葉被告は、自分の小説が京アニに盗まれたと主張。無関係の社員らを狙った理由を「『盗作を知らなかった』のは知る努力を怠っていたのであり、全員が同罪だ」と発言していました。これについて裁判員が「盗作の内容を知らない人がたくさんいることも、被告自身は知ろうとしなかった。これも罪ではないか」と指摘すると、青葉被告は黙り込み、答えに窮する場面もありました。 被告人質問は25日で終わり、27日からは目撃者や京アニの社長などの証人尋問が行われる予定です。