環境省は、福島第一原発の処理水放出を受けた3回目の海域モニタリングの結果を公表し、今回もトリチウムの濃度などが検出できる下限を下回っていたと発表しました。
先月24日に開始された東京電力福島第一原発の処理水放出を受け、環境省は、翌25日から海域モニタリングを行っています。
3回目の調査となる今回は、放出口から最も近いところではおよそ400メートル、遠いところでは北におよそ60キロメートルの宮城県沖や、南におよそ70キロメートルの茨城県沖などを含む11地点で、今月5日から6日にかけて海水を採取し、トリチウム濃度を分析しました。
11日に公表された結果はいずれも1リットルあたり7~8ベクレルの検出下限値を下回っていたということです。また、このうち3地点の海水についてはセシウム137などのγ線核種の濃度についても分析されましたが、こちらもすべて検出下限値を下回っていたということです。