東京電力は11日、福島第1原発の処理水海洋放出で、初回分として計画していた約7800トンの放出を完了したと明らかにした。8月24日から開始した放出では設備や運用に大きなトラブルはなく、周辺の海水や魚に含まれる放射性物質トリチウムの濃度に異常は確認されなかった。
タンク内の処理水の放出は10日に終えており、11日は配管内に残っている処理水を真水で押し流す作業を実施。2回目も約7800トンを放出する予定で、処理水の放射性物質濃度の確認や設備点検の後、早ければ今月下旬にも開始する。
東電、環境省、水産庁、福島県は原発周辺で採取した海水や魚のトリチウム濃度の分析を続けている。