ビッグモーター点検は罰ゲーム 元社員ら証言、捜査に期待

店舗周辺の街路樹を伐採した疑いで家宅捜索を受けた中古車販売大手ビッグモーター。同社は、街路樹周辺への除草剤散布は「環境整備点検」の一環だと説明していたが、実態について元社員らは「罰ゲーム」「過剰だった」と話す。保険金不正請求など次々と問題が出た本社への強制捜査に、元社員らは「うみを出し切ってほしい」と期待を寄せた。
関東地方の店舗で働いていた元社員の男性は、環境整備点検を「いじめっ子の罰ゲームだった」と表現する。本社の幹部が月1回訪れ、ショールームや工場を店長らと見て回る。いすやテーブルの裏、換気扇やコンセントまで確認されることもあり、ほこりが残っていたら減点に。減点箇所は写真で撮られLINEグループにさらされた。
営業成績の不振や態度が気に入らないという理由で、店長が営業に降格させられたり正社員がアルバイトに切り替えられたりすることもあった。環境整備点検の結果についても「来る人の気分で決まり、何をされるか分からない恐怖があった」と振り返る。

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