自民党は幹事長代理に就任する見通しの木原誠二衆院議員について、政調会長特別補佐も兼務させる方向で調整に入った。木原氏は岸田首相の最側近で、首相の意向を党側に伝える役割を担うとみられる。
複数の党関係者が明らかにした。木原氏は13日の内閣改造で官房副長官を退くまで、政府で内政や外交全般を取り仕切っており、今後は党の政策決定などにも関与していく見通しだ。木原氏自身も党政調の役職を希望していたという。
木原氏は首相が率いる岸田派に所属し、2021年9月の党総裁選で公約作りを主導するなど、首相の懐刀として知られる。官房副長官退任に合わせ、首相が「党とのパイプ役になってほしい」と求めていた。党政調でも処遇されることで、「党運営だけでなく、政策面でも首相の影響力が強まる」(幹部)との見方が出ている。