駅弁での体調不良は食中毒 青森「吉田屋」は営業禁止処分

青森県八戸市保健所は23日、同市の駅弁製造会社「吉田屋」の駅弁を食べた全国の人に嘔吐や下痢の症状が相次いだのは黄色ブドウ球菌とセレウス菌による食中毒だと断定し、同社を期限は決めない営業禁止処分とした。また体調不良者のうち現時点で21都県の270人が食中毒だったとして、内訳も公表した。
保健所によると、対象は同社が15、16日に製造・納品した約2万2千個で、33都道府県に流通していた。患者数の最多は静岡県の81人で、福島県34人、埼玉県32人、福岡県25人と続いた。人数は今後増える見通し。
また、同社が少なくとも約3千個分の米飯製造を青森県外の業者に委託していたことも明らかにした。業者名などは発表していない。
駅弁は駅構内や、フェアを開催していた小売店など約1080店舗に納品されたとみられる。吉田屋は17日から営業を自粛している。
営業禁止処分は、食品衛生法に基づく行政処分の中で2番目に重い。営業再開には同社が食中毒の原因を明らかにし、改善した上で保健所の承認を得る必要がある。

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