静岡県中西部で8月以降、橋の名前が記された「橋名板」が相次いでなくなっている。藤枝市と島田市では、今月だけで計40枚が所在不明になった。掛川市や湖西市、袋井市、磐田市でも同様の被害があり、県警は販売目的で盗まれた可能性があるとみて捜査している。
藤枝市では14日、同市上青島の一里山橋などに取り付けられていた計12枚がなくなっていることが判明。15日にパトロールを実施したところ、新たに11枚の被害が明らかになった。橋名板は金属製で、被害額は計約190万円に上るという。
島田市も12~14日に東光寺谷川に架かる宿島橋などの計17枚がなくなった。合金製とみられ、被害額は計約85万円。市の担当者は「エリアを拡大して被害状況を確認したい。公共工事で設置したものなので、早く返してもらいたい」と怒りをにじませた。【皆川真仁、丘絢太】