秋篠宮ご夫妻は20日から25日まで、ベトナムを公式訪問された。約4年ぶりの国際親善訪問であるとともに、日本とベトナムの外交関係樹立から50周年の節目でもあった。 今回の訪問では、日本人学校を訪問されたり、俳優やYouTuberなど現地で活躍する日本人に対して声をかけられるなど、幅広い世代の人と交流をされた。
秋篠宮ご夫妻は、先日6日間の日程でベトナムを公式訪問された。同行取材した社会部・高沢真澄記者が解説する。
ベトナム訪問は分刻みの過密日程
秋篠宮ご夫妻は20日から25日まで、ベトナムを公式訪問されました。
今回の訪問は、約4年ぶりの国際親善訪問であるとともに、日本とベトナムの外交関係樹立から50周年の節目の大切な訪問でした。
滞在中には国家主席や国家副主席と面会し、天皇陛下から預かったメッセージを直接 国家主席に伝えられました。
今回の訪問は、ハードスケジュールでした。 滞在3日目の主な日程は、国家主席との面会や50周年に関連した行事の間に、視察や交流が組み込まれています。 スケジュールがかなり詰まっているほか、移動時間や、紀子さまは和服から洋服へのお召し替えの時間などがあり、分刻みのスケジュールで動かれていました。
幅広い世代の人と交流される
22日に訪問された日本人学校は、皇太子時代の天皇陛下も訪問された場所です。 ご夫妻は、小学1年生がベトナム語で動物の名前を勉強している様子を、子どもたちの輪の中に入って見守られました。「楽しく勉強して下さい」と声をかけ、教室をあとにされたのですが、その時にこんなやりとりがありました。
子どもたち: 秋篠宮さま、ばいばーい
秋篠宮さま: ばいばーい、どうもありがとう
子どもたち: また会えるといいねー
秋篠宮さま: また会えるといいね
子どもたち: また会う日まで
とても珍しい場面で、ご夫妻もにこやかに応じられていました。
また、俳優やYouTuberとして現地で活躍する日本人に対しては、「YouTubeであなたの名前を引けば出ますか?」と声をかけられました。 YouTubeで動画検索されることもおありなのだと、日常生活が垣間見える場面でした。
さらに、23日に江戸時代に日本人町が形成された古都・ホイアンを散策された際には、ご夫妻は風景画などのお店に入ったり、カラフルなランタンに彩られた美しい街並みをスマートフォンで写真に収めたりされる場面もありました。
このように、今回の訪問では両国の幅広い世代の人とのたくさんの交流がありました。 訪問前の会見で「直接会って話をすることで、お互いのことをよく知ることができるのではないか」と話されました。
こうした日程の背景について、ある側近幹部は「短時間でも良いので、様々な交流を深められるよう」という、ご夫妻の希望があったと明かしました。
コロナ禍で叶わなかった直接の交流が実現し、側近によると、ご夫妻は「疲れを見せずに丁寧に対応され、どの行事も印象深く感じられていたようだ」ということでした。 (「イット!」 9月28日放送より)