日韓交流おまつり開幕 4年ぶり対面 7万人の来場見込む

「日韓交流おまつり」が30日、東京都世田谷区の駒沢オリンピック公園で開幕し、若者や家族連れらでにぎわった。実行委員会によると、新型コロナウイルス流行下ではオンライン開催で4年ぶりの対面開催。10月1日までの2日間で約7万人の来場を見込む。
会場では、日韓の市民らによる伝統芸能からK-POPまで多彩な演目が披露され、伝統衣装の試着やストリートフードを楽しむ人々もみられた。
開会式で、在日本韓国大使館の尹徳敏(ユン・ドンミン)大使は、日韓首脳のシャトル外交再開や旅行客の往来が今年拡大していることに触れ、「韓日関係は急速に改善している。おまつりが両国民の連帯感を再確認する場になると期待している」とあいさつ。日本側からは堀井巌外務副大臣が「日韓関係は改善軌道に乗っている。人と人との対面交流を後押しするおまつりの役割は大変重要」と祝辞を述べた。福田康夫元首相や自民党の萩生田光一政調会長、公明党の山口那津男代表らも出席し、関係改善を印象付けた。
学生交流団体の日韓学生未来会議から参加した大学3年生、山口華梨(かりん)さん(21)は、「国同士の関係は難しくても、個人間は互いの国の文化に関心がある。対面で交流を深めていきたい」と話していた。
「日韓交流おまつり」は、日韓国交正常化40周年を記念して2005年にソウルで始まった。09年から東京でも開催し、今年で15回目。昨年対面で再開したソウルでは約6万人が訪れた。(石川有紀)

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