大麻など薬物事犯の摘発件数ワースト3、人口比で大阪・福岡・沖縄 若者の間でまん延、理由とは

九州厚生局沖縄麻薬取締支所長の上田達生さんが9月15日、那覇市内で講演し、大麻など薬物事犯の摘発件数が人口比で大阪、福岡に次いで全国ワースト3位のまん延状況にあると説明し、特に若者に広がる大麻汚染の危機的状況を指摘した。
上田さんは大麻が若者の間でまん延している理由として「欧米の一部で合法化され、たばこのような感覚で喫煙ができ、植物由来で危険性が薄いという“安全説”が流布しているのだろう」と見解を述べた。こうした言説は全て「うそ」で、実態は知能低下や幻覚など脳へのダメージが深刻であると強調した。
一方、大麻に手を出す若者たちを摘発するだけでは根本解決にならないとし、背景に潜む貧困や生きづらさに目を向ける必要があるとも言及した。
主催は県薬物乱用防止協会。「麻薬・覚醒剤等乱用防止チャリティー公演」の一環で、パレット市民劇場で行われた。(社会部・城間陽介)

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