岸田首相は6日、首相官邸で開いた「マイナンバー情報総点検本部」で、マイナンバーと各種情報のひも付け誤りに関する点検を11月末までに終え、12月上旬に取りまとめるよう、河野デジタル相ら関係閣僚に指示した。
一方、マイナカードと健康保険証を一体化した「マイナ保険証」では新たに103件のひも付け誤りが見つかり、計8544件になった。障害者手帳は147件増えて3030件、課税情報は2件増えて3件と、8月の中間報告からそれぞれ更新された。障害福祉サービス受給者証や生活保護情報など、3事務でも計8件のひも付け誤りが新たに見つかった。
総点検では、都道府県と市区町村の計332自治体が個別データの点検を進めている。この日の総点検本部では、点検作業でシステム改修が必要になった自治体に財政支援を行う方針が示された。また、ひも付けの申請時にマイナンバーを記載してもらうなどの統一指針も策定した。
首相は「国民の信頼を回復し、安心してデジタル社会に移行できるよう全力を尽くしてほしい」と述べた。