大阪府貝塚市で7月にあった夏祭りで暴力団組員を襲撃したとして、大阪府警捜査4課は11日、暴行と傷害の疑いで、特定抗争指定暴力団山口組「弘道会」傘下組織幹部、西田剛容疑者(47)=同市清児(せちご)=ら男10人を逮捕したと発表した。目撃者が多数おり、暴行の様子を収めた動画は「ヤクザの乱闘騒ぎ」としてX(旧ツイッター)などで拡散していた。
他に逮捕されたのは、弘道会傘下組織の組員、西田将治(35)=同府岸和田市堺町=、同組織組員、上野孝文(40)=同府泉佐野市下瓦屋=、特定抗争指定暴力団神戸山口組「山健組」傘下組織組員、小川洋二(43)=岸和田市土生(はぶ)町=、同組織組員、皆見謙二=(41)=同市小松里町=ら9容疑者。府警は全員の認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は共謀し7月16日午後7時半ごろ、貝塚市中町の路上で「何見てるんですか」と声をかけた指定暴力団東組傘下組織幹部の50代男性と、男性の家族らに殴る蹴るなどの暴行を加え、男性の顔の骨を折るなどのけがをさせたとしている。
府警は目撃者や被害者らの証言に加え、Xで拡散していた動画も手がかりに12人が関与したとみて捜査。うち10人を特定した。