岸田首相、選挙モード全開も補選「最悪2敗」の声 連日の応援に蓮舫氏は「そんな余裕あるのか」

岸田文雄首相は、衆院長崎4区補選(22日投開票)のラストサンデーとなった15日、自民党候補の応援で佐世保市で街頭演説した。候補者は総裁派閥の岸田派にゆかりがあり「総裁派閥が総出陣」(自民党関係者)体制の中で首相も応援に入り、新たな経済政策への姿勢をアピールした。
首相は14日も参院徳島・高知選挙区補選の応援で両県に入っており、連日、選挙モード全開。与野党一騎打ちの両補選は中盤情勢で、参院補選が野党系候補のリード、衆院長崎4区も激戦と伝えられる。20日召集の臨時国会直後に結果が出る2補選の結果は、岸田首相の解散戦略や今後の政権運営にも影響する。与党内には「良くて1勝1敗、最悪2敗」の声もあるとされ、首相の必死モードは危機感の現れともみられる。
立憲民主党も14、15両日、岡田克也幹事長や枝野幸男前代表らが両補選の応援に入った。15日にJR徳島駅前で演説した蓮舫参院議員は、首相の補選応援に触れ「そんな余裕があるのか。国会を開いて、皆さんの生活を守るための指揮を執るのが総理の仕事だ」と、選挙モードの首相を批判した。岸田政権への「直近の民意」となる2つの補選。終盤戦も激闘が見込まれている。【中山知子】

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