市の公式キャラに酷似…市議の動画内で政治信条語る姿も 監査委員が著作権侵害を認定

市の公式マスコットと酷似したキャラクターを使って動画を配信したとして著作権侵害の指摘です。 8年前に投稿された、自民党・藤木栄亮吹田市議のYouTube動画。吹田市のマスコットキャラクター「すいたん」を名乗り、姿形も酷似したキャラクターが登場するのですが、これらの動画をめぐって波紋が広がっています。 吹田市の特産品「くわい」をモチーフにした吹田市の公式マスコットキャラクターの「すいたん」。男の子とされています。市は、使用する際、市の許可を得たうえで、「しゃべらせてはいけない」などの規定を設けています。しかし、藤木市議が投稿した別の動画では… 【藤木栄亮市議のYouTube動画より】「普通にというか、右左関係なしに、世界のどこに行っても国旗を掲揚して国歌を歌うものだし、国歌が流れたら立つものだし。敬意を払うよね、自分の国の国旗・国家にはね」 「すいたん」と表記されたキャラが、女性と思われる声で藤木市議と政治信条などについて話しています。 今年7月、市の担当課に聞いてみると… (吹田市シティプロモーション推進室 岡田耕一郎参事)「私どもの認識としては第三者の方がパロディーといいますか、使っていただいてるもので、我々が管理してるものとは違うものという形で認識しております」 一方、市民から問題視する声があがったことを受け、市は藤木市議に対して動画の修正や削除をお願いしましたが、藤木市議は「吹田市マスコットキャラクターすいたん」という表記を削除するなど一部を変更するに留まったということです。 その後、市民は市に対して「著作権侵害にあたり、市の公式見解であるかのような誤解を与えるものである」などとして、市議に動画のキャラの使用を停止するよう求める住民監査請求を行いました。 市の監査委員は10月18日に結果を公表し、キャラが著作権を侵害していると認定。また、市が動画の修正や削除の「お願い」しかできないと判断したことについては、不適切としながらも、財政上の損害がないことから使用停止を求める今回の請求については棄却しました。市は「今後の対応を検討していく」としています。 MBSは藤木市議にこれまで複数回取材を申し込んでいますが、今のところ回答はありません。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする