聴覚障がいのある女の子が重機にはねられて死亡し賠償を求めていた裁判の控訴審で、両親は改めて障がいにより将来の収入が減額されるのは不当だと訴えました。 5年前、大阪市生野区で聴覚支援学校に通っていた井出安優香さん(当時11)が重機にはねられ死亡しました。 両親は、運転手らに「井出さんが将来得られるはずだった収入(逸失利益)」など損害賠償を求めて訴えを起こしていて、今年2月に1審の大阪地裁は「(逸失利益は)全労働者の85%にあたる」とした判決を出しました。 両親らは控訴していて、大阪高裁に公正な判決を求めて約1万筆の署名を提出していました。 10月20日の控訴審で、井出さん側は「障がいの有無で収入に差をつけるのは差別だ」と主張し、被告側は訴えを退けるよう求めました。