女子トイレに侵入し盗撮、「犯人は現場に戻る」で御用…三十三間堂僧侶のマヌケぶり

千手観音坐像や千体千手観音立像で知られる京都の名刹「三十三間堂」の僧侶が盗撮目的で女子トイレに侵入し、御用となった。
建造物侵入の疑いで7日、京都府警山科署に逮捕されたのは吉田泰盛容疑者(31)。吉田容疑者は6日午後8時45分ごろ、市営地下鉄東西線山科駅の改札前にある女子トイレに侵入。個室の前でしゃがみ込むようにして、扉の下にスマホを差し向けた。そこへ入ってきた女性と鉢合わせ。慌てた吉田容疑者は、一目散にその場から立ち去った。
犯行を目撃した女性は、用を足して個室から出てきた被害女性に「盗撮されていましたよ」と伝え、駅員に相談。2人は階段を上がってすぐの交番へ向かい、駅員は犯人を特定するため、防犯カメラの映像をチェックし始めた。
一方、現場から逃げた吉田容疑者は女性に顔を見られたことから騒ぎになっていないか心配になり、約5分後、恐る恐る現場に戻った。女性2人は交番、駅員は事務所で防犯カメラの映像を確認中。付近には誰もいなかった。それで安心したのか、吉田容疑者はまた盗撮欲求にかられ、再び女子トイレに侵入した。防犯カメラの映像を見ていた駅員がすぐに気づき、急行。「何をしているんですか」と声をかけると同時に、同僚に110番通報と交番に知らせるよう依頼し、駆けつけた山科署員が現行犯逮捕した。
調べに対し、吉田容疑者は「盗撮するために理由なく侵入したことに間違いありません」と容疑を認めているという。
「スマホの解析はこれからですが、他にも女子トイレを写した画像があることから、余罪があるとみて捜査を進めています。すぐに逃げられると思ったのか。それとも、これまでもその手口でうまくいったのか。初めての犯行でこんな大胆なことはなかなかできない」(捜査事情通)
吉田容疑者は国宝に指定された本堂の千手観音立像の前で、参拝客を相手に御朱印などを販売していた。
「勤務して4年目の職員です。仕事の内容は、本堂で参拝者向けに御朱印を書いたり、販売しています。事件当日は午後5時ごろまで勤務していて、山科駅は通勤途中の駅です。普段から特に変わった様子は見受けられませんでしたし、特にそういったことで注意をしたこともありません。驚いています」(三十三間堂総務部担当者)
外国人観光客にも屈指の人気を誇る古刹の僧侶が女子トイレに侵入とは、あまりにも恥ずかしい話だ。

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