“統一教会” 「解散命令」請求へ 来月にも政府方針 元妻が信者の男性「当たり前」「早く解散すべきだった」

14日、いわゆる“統一教会”について、政府は来月にも「解散命令」を請求する方針であることがわかりました。「解散命令」請求について、元妻が信者の男性は苦しい胸の内を明かし、「早く解散すべきだった」と語りました。

元妻がいわゆる“統一教会”信者で、家庭が崩壊し、息子を失ったと被害を訴え続けている橋田達夫さん。
元妻が“統一教会”信者 橋田達夫さん(65)
「30年以上の苦労は自分自身でありましたので、やっと来たかなという感じです」
橋田さんが「やっと」だと話すのは、“統一教会”への「解散命令」請求についてです。
岸田首相
「この問題に、しっかりとした結論を出すべく、最終の努力を進めてまいります」
岸田総理は、“統一教会”の問題に“結論を出す”と13日、強い決意を語っていました。
――「解散命令」請求に踏み切るという理解でよろしいのか。
岸田首相
「法律に照らして、解散命令請求等を行えるかどうか、これをしっかり判断したうえで手続きを進めていく」
14日、複数の政府関係者によりますと、政府は来月にも、東京地裁に「解散命令」を請求する方針だとわかりました。

“統一教会”をめぐっては、これまで文部科学省が7回にわたり質問権を行使し調査を行ってきましたが、教団側は100項目以上を回答拒否していました。そのため、文科省が宗教法人審議会を開き、先週、行政罰である「過料」を科すよう東京地裁に通知し、受理されていました。
これに対し教団側(“統一教会”)は8日、会見で反論しました。
“統一教会” 福本修也 弁護士
「解散命令請求というゴールにむけて、質問権行使が始まった」
「これが法治国家として許されるのでしょうか」
「過料裁判におきましては、却下を求めて全面的に争う所存でございます」
このとき、「解散」については、次のように反論しました。
“統一教会” 岡村信男 法務局長
「もともと教団には、解散事由に該当するような事実はありません」
“統一教会” 福本修也 弁護士
「元信者からの話を1000集めようが1万集めようが、法律要件に当たらなければ、ただの無駄骨じゃないでしょうかと」

14日午後6時すぎ、zeroの取材に応じた橋田さん。元妻による約1億円にのぼる高額献金などが原因で家庭が崩壊し、3年前長男(当時36)が自殺した、と被害を訴え続けてきましたが……政府が「解散命令請求の方針」だと聞いて、どう感じたのでしょうか?
元妻が“統一教会”信者 橋田達夫さん(65)
「解散命令請求は、当たり前だと思っています」
そのうえで、橋田さんは――。
元妻が“統一教会”信者 橋田達夫さん(65)
「“統一教会”がいると、どこかの家庭で、お金が取られている」
「日本で、どれくらいの人が、苦労しているんですか」
「早く解散すべきだったなと、本当に思っています」
(9月14日放送『news zero』より)

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