兵庫県道路公社の工事をめぐる官製談合事件で、逮捕された業者が2件の工事について入札の下限額と同じ金額で落札していたことがわかりました。 兵庫県道路公社の主査・豊島辰吾容疑者(38)と、建設会社「松本組」の取締役・松本正寛容疑者(40)ら4人は、今年4月に道路公社が発注した播但連絡道路の修繕工事をめぐる入札情報を松本組側に漏らして落札させたなどの疑いが持たれています。 落札額は、入札の下限となる金額と同じでした。道路公社によりますと、2021年5月の別の工事の入札でも松本組が下限額と同じ額で落札したということです。 警察は豊島容疑者が道路公社に着任した2020年以降に入札情報を漏らしていた可能性もあるとみて調べています。