北朝鮮による拉致被害者の曽我ひとみさん(64)が8日、帰国から15日で21年となるのを前に、地元の新潟県佐渡市で署名活動を行い、母ミヨシさん(拉致当時46歳)ら拉致被害者の早期救出を訴えた。
曽我さんは、45年前の1978年8月に拉致され、2002年10月に帰国を果たしたが、一緒に連れ去られたミヨシさんの行方はわかっていない。
この日は市内で開かれた屋外イベントの会場で、訪れた人たちに署名を呼びかけた。曽我さんは報道陣の取材に、「本当に時間がない。拉致被害者の親世代が健在なうちに全員が帰国できるようにしてほしい」と話した。長期化する問題の全面解決に向けては、日朝首脳会談の早期実現が必要との考えも強調し、政府に積極的な対応を求めた。