東京拘置所は25日、フィリピン・マニラで知人男性2人を保険金目的で殺害したとして殺人罪で死刑が確定した岩間俊彦死刑囚(49)が24日午後、拘置所内で死亡したと発表した。病死とみられる。糖尿病の持病があり、以前から投薬治療を続けていた。
拘置所によると、岩間死刑囚は23日に手足の脱力感などを訴え、医師の診察の結果、慢性腎不全と診断された。拘置所内の病院に入院する準備を進めていたが24日昼過ぎに容体が急変。心停止となり、救命措置を講じたが死亡が確認された。
確定判決によると、共犯の男=同罪などで無期懲役確定=らと共謀。現地で実行役を雇って平成26年に山梨県韮崎市の整骨院経営、鳥羽信介さん=当時(32)=を、27年に同県笛吹市の会社役員、中村達也さん=同(42)=をそれぞれ拳銃で殺害した。1、2審で死刑判決を受け、最高裁が今年6月に上告を棄却。死刑が確定した。