埼玉・川越市の板金塗装工場の駐車場で、不審な人物が車に“謎の液体”をかける様子を防犯カメラがとらえた。被害に遭った車は塗装が剥がれてしまっていて、警察は器物損壊事件として防犯カメラに映る人物の行方を追っている。
液体は“剥離剤”か…車が無残な姿に
駐車場に止められた車に歩み寄る人物。
車に近づいた人物は、右手に持ったボトルから液体のようなものを車体に何度も振りかけた。 さらに、隣に止まる車にも液体をかけると、車の周りをゆっくり歩きながら、執拗に液体を振りかけているように見える。
この不審な人物が現れたのは、8月22日午前1時半ごろ。現場は埼玉・川越市にある板金塗装工場の駐車場だ。
防犯カメラがとらえた人物は、車体に液体をかけ終えると、カメラに目をやりながら画面の外へ……。
カメラには映らない場所で、別の車にも液体のようなものが繰り返しかけられたとみられ、塗装が剥がれてしまっているのが見て取れる。
車に振りかけられた謎の液体は何だったのだろうか。
被害に遭った工場の男性が撮影した画像をみると、ボディーの至るところに液体がかけられた跡が残され、青い塗装は剥がれ落ち、茶色く変色していた。
さらに、もう1台のシルバーの車の塗装は波打つように浮かび上がり、剥がれてしまっていた。
板金塗装会社の社長は、「塗装を剥がす液体みたいなものをかけられて、それで剥がれたんだと思います」と話す。
車にかけられた液体は、車の修理や塗装などの際に使われる剥離剤とみられている。
郵便受けには生ゴミが…
さらに防犯カメラは、車に剥離剤をかける前の悪質な行為もとらえていた。
現れた人物は、会社の郵便受けの前に立つと、何かを押し込み始めた。
板金塗装工場の社長は「ポストに生ゴミのようなものを入れたみたいで、生魚のようなものとか、あとは生レバーみたいな、レバーみたいなものが入れられていた」と話す。この人物について、社長は見覚えはないという。
警察は、器物損壊事件として、防犯カメラに映る人物の行方を追っている。
(「イット!」8月24日放送より)