東京都千代田区は28日、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出後に、中国からと思われる苦情や嫌がらせの電話が1000件以上あったことを明らかにした。
区によると、放出翌日の25日から28日まで、中国の国際電話の国番号「86」から始まる電話がコールセンターや夜間窓口に相次いだ。25日には午前8時~午後7時の間にコールセンターに382件あり、それ以降の夜間は1~5分ごとに電話が鳴ったという。罵声や無言電話のほか、「なぜ汚染水を放出するのか」と片言の日本語で録音した音声が流れることもあった。区は警察に情報提供し、対応を検討する。
区の担当者は「区民サービスに支障をきたす可能性があり、やめてもらいたい」と困惑した様子だった。【小林遥】