「もし総理になるなら、まず外務大臣を…」首相秘書官辞職の岸田翔太郎が口にした“壮大な野望”とは

「ご迷惑をかけた。一からやり直していきたい」
7月31日、広島市で開かれた岸田文雄首相の政治資金パーティーで、こう挨拶したのは、元首相秘書官の岸田翔太郎氏(32)だ。
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辞職から2カ月、雲隠れしていた翔太郎氏は…
小誌は、 5月25日発売号 で翔太郎氏主催の首相公邸での忘年会についての記事を掲載。赤じゅうたんの階段に寝そべる男性や、閣議室の円卓に座る男女など、多数の現場写真とともに報じた。
「広島サミット直後の報道で、岸田文雄首相は報道後まもなく翔太郎氏を更迭。『公的立場にある政務秘書官として不適切であり、けじめをつける』と述べました」(政治部デスク)
6月1日付で辞職した翔太郎氏は、同月30日に支給された夏のボーナスを全額国庫に寄付した。
「それまでも翔太郎氏の評判は芳しくなかった。民放女性記者と合コンを繰り返し、情報漏洩疑惑が浮上したことも。また外遊での公私混同ぶりが問題視された。今年1月には、『週刊新潮』が、首相の欧州訪問同行時、ビッグベン、バッキンガム宮殿などの観光地巡りや老舗百貨店ハロッズでの土産購入に公用車を使っていたと報じています」(同前)
辞職から2カ月。一時、雲隠れしていた翔太郎氏は、現在、議員会館の岸田事務所で働く。土日は首相の地元・広島に帰り、挨拶まわりをしているという。
秘書官更迭後、休養を取っていた翔太郎氏は周囲にこう漏らしていた。
「だいぶ落ち込んだ。ニュースを見ないようにしていたけど、友人からたくさん連絡があったので、自分がどう報じられているかはよく分かった」
最近は元気を取り戻したのか、政治への思いも友人たちに明かしている。
「もし総理になるなら…」翔太郎氏が酒席で口にしていた壮大な野望
「秘書官を辞めて休んでいるときに、『このまま政治の世界で仕事を続けていいのだろうか』と思った。だけど、血には抗えないし、どこに行っても岸田翔太郎は岸田文雄の息子だという風に見られる。やはり運命(さだめ)なのかなと思った」
秘書官時代から夜の街に繰り出すことが多い翔太郎氏だが、近頃は異業種間の会食を重ねている。
「翔太郎さんは財務省をはじめ経産省やデジタル庁の若手官僚や、スタートアップ企業を経営する若手起業家らを集めて頻繁に飲みに行っています。ビールやマッコリを早いペースで飲みながら他の人の話にじっくりと耳を傾けている様子が印象的でした」(会食に参加した起業家)
飲み会では酔いも手伝ってか、浮かれることも少なくないようだ。
メディア関係者から『なぜ君は総理大臣になれないのか』のようなドキュメンタリー映画に出るのはどうかと誘われたときのことだ。
翔太郎氏は、「いいね、いいね」と乗り気だったという。さらには酒席で壮大な野望も口にしていた。
「もし総理になるなら、まず外務大臣を経験してから総理になりたい」
翔太郎氏の友人が明かす。
「ある飲み会で盛り上がったときにそう話していました。また『外務大臣時代の父親の姿が格好良くて忘れられない』とも口にしていた」
飲み会よりも雑巾がけが必要なのでは?
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年8月17日・24日号)

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