シベリア抑留者の追悼集会開催 実態解明や次世代継承を

戦後にシベリアやモンゴルに抑留され、強制労働に従事し死亡した日本人犠牲者を追悼する集いが23日、東京都千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑で開かれた。抑留経験者や遺族は、国による積極的な実態解明や次世代への歴史の継承を求めた。
集会には約150人が参加し黙とうや献花をした。主催したシベリア抑留者支援センターの世話人で、抑留経験者の新関省二さん(97)=横浜市=は「経験者の平均年齢は今年100歳になる」と訴えた上で「後のことが心配だ。国が中心となって実態解明を迅速かつ強力に進めてほしい」と求めた。
父を亡くした遺族代表の山本顕一さん(88)=埼玉県=は「悲劇を繰り返してはならない」と強調した。

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