政府は31日、2025年大阪・関西万博の対応を協議する会合を官邸で開き、課題や対応方針を確認した。岸田文雄首相は「万博の準備は極めて厳しい状況に置かれている。成功に向けて政府の先頭に立って取り組む決意だ」と表明。着工が遅れている海外パビリオンの建設は「楽観できる状況にない」と訴え、関係者が緊密に連携して準備を加速するよう指示した。
開催延期を懸念する声が広がる中、政府が前面に立つ姿勢を示すことで懸念払拭につなげたい考えだ。
会合では、56カ国・地域が自前で建てる海外パビリオンのうち、建設業者が決定・内定したのは10カ国余りにとどまる現状が報告された。