36人が犠牲になった2019年の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人や現住建造物等放火などの罪に問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判の第3回公判が7日、京都地裁で開かれた。この日から被告人質問が始まり、事件直後に現場近くで警察官に取り押さえられたことについて、被告は「警察の公安部が来たと思った」などと述べた。
青葉被告はマスクを外し、車椅子に座ったまま弁護側の質問に答えた。はっきりした口調で、よどみなく話している。
6日の公判では、取り押さえられた際の音声が公開され、青葉被告は「小説パクられた」「お前ら全部知ってんだろ」などと叫ぶ様子が明らかになっていた。弁護人から「『お前ら』とは誰か」と尋ねられた被告は「警察の公安部の人。火災なのに消防ではなく警察が早く来たので、公安部だと思った」などと答えた。【久保聡、鈴木拓也】