御嶽山噴火、不明者ストック発見=被災者家族「捜索継続」訴え

2014年に死者58人、行方不明者5人を出した御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)噴火で、被災者家族でつくる「山びこの会」代表のシャーロック英子さん(64)らが13日、長野市内で記者会見し、山頂付近の尾根「八丁ダルミ」の東側斜面で行方不明者のストックが見つかったと明らかにした。
山びこの会によると、多くの犠牲者を出した八丁ダルミの登山規制が7月に緩和されるのを前に、県などが改めて捜索を実施し、約10点を収集。このうちストックがメーカーや色などの特徴から行方不明になっている男性の物と特定され、長野県警木曽署を通じて遺族に引き渡されたという。
義弟を失ったシャーロックさんは「ストックは早く見つけ出してくれという叫びのように思う」と話した。大規模な捜索は噴火翌年の15年8月を最後に実施されておらず、「所持品が出てきたのにやらないのは考えられない」と述べ、捜索の継続を訴えた。
御嶽山は14年9月27日正午前に噴火。9年を迎える今月27日、王滝村で追悼式が行われる。
[時事通信社]

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