松竹新喜劇で活躍した俳優・千草英子(本名・梶本英子)さんが12日、老衰のため死去した。93歳。13日に松竹が公表した。 【一覧】千草英子さんのテレビ出演歴 千草さんは千葉蝶劇団、女剣劇一座、鈴木澄子一座などを経て、1959年に松竹家庭劇に入団。劇団解散後は、長谷川一夫さん、山田五十鈴さんらの舞台に出演して芸を磨いた。 91年に新生・松竹新喜劇の旗揚げに参加後、劇団に欠かせない存在として長く支えた。ユーモラスさと味わいを兼ね備えた演技に定評があり、『色気噺お伊勢帰り』の遊女お鹿や『鼓』の此花家梅太郎をはじめ代表作が多数。 劇団公演では2013年11月大阪松竹座の松竹新喜劇創立65周年記念公演『お祭り提灯』での上総屋女房おきみ、一般公演では14年1月新歌舞伎座中村美律子新春特別公演での『夫婦うどん』清太郎の母おはまが最後の舞台となった。