スラダン「聖地」殺到で誘導員 鎌倉、住民生活に影響懸念

人気バスケットボール漫画「スラムダンク」の「聖地」とされる江ノ島電鉄の踏切周辺に観光客が殺到しているとして、地元の神奈川県鎌倉市は9月から、交通誘導員を平日にも配置し始めた。従来は土日や大型連休に限っていたが、住民生活を脅かす「オーバーツーリズム」の懸念があり、拡充を決めた。
真っ青な海に強い日差しが降り注いだ5日午後。テレビアニメ版のオープニングに登場した「鎌倉高校前1号踏切」付近は、中国語や韓国語が飛び交い、スマートフォンを持つ人で埋め尽くされていた。誘導員が「(歩道に)上がって」と大きな声で注意する場面もあった。
市によると、元々人気スポットだったが、映画「THE FIRST SLAM DUNK」の公開後はさらに過熱。海を背景に車道で写真を撮影したり、ゴミを捨てたりする迷惑行為が散見されるという。
市と江ノ島電鉄は交通誘導員を9月以降、平日にも配置すると決定。時間は午前10時~午後6時までで、人件費は市と江ノ島電鉄が折半する。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする