台風14号は発達しながら西進 来週は沖縄に影響の可能性

9月30日(土)未明に発生した台風14号(コイヌ)は、フィリピンの東の海上を西に時速30kmで進んでいます。台風は一旦、北上した後、再び西寄りに進路を変える見込みです。沖縄、奄美では台風や秋雨前線の影響で雨の強まる可能性があるため、今後の台風情報に注意してください。▼台風14号 9月30日(土)9時 中心位置 フィリピンの東 大きさ階級 // 強さ階級 // 移動 西 30 km/h 中心気圧 1000 hPa 最大風速 18 m/s (中心付近) 最大瞬間風速 25 m/s
沖縄、奄美は停滞する秋雨前線の影響にも注意
台風は明日10月1日(日)にかけては北上し、その後、西寄りに進路を変える見込みです。来週中頃にかけて沖縄の南の海上を進むとみられます。周辺の海面水温が高いことや、上空の風の環境が発達に適しているため勢力を強め、2日(月)には暴風域を伴う予想です。現時点では西へ進路を変えるタイミングに関して、シミュレーション結果にばらつきがあるため、沖縄にどの程度近づくかどうかははっきりしていません。予報円の北側に進んだ場合には沖縄の先島諸島などで台風の影響が大きくなると考えられます。また、台風の北側にあたる日本の南~南西諸島付近に秋雨前線が停滞するため、沖縄や奄美では台風本体が近づかなかったとしても雨の強まる可能性があります。最新の台風情報、気象情報をご確認ください。
台風の暴風域に入る確率
5日先までに台風の暴風域に入る確率がが3%以上の府県予報区は以下の通りです。(気象庁) 奄美地方 1 % 沖縄本島地方 本島北部・中南部 5 % 慶良間・粟国諸島 5 % 久米島 6 % 宮古島地方 26 % 八重山地方 石垣島地方 34 % 与那国島地方 27 %
9月の台風発生数は過去最少タイ
平年の台風発生数
9月になってからは5日(火)に台風13号が発生したのみで、今回が2つ目の台風発生です。9月の台風発生数としては、1951年、1973年、1983年に並ぶ過去最少です。10月は台風が減る時期ではありますが、それでも平年では3つ以上が発生します。まだ日本列島に影響を及ぼす台風が特に多い時期が続きますので、台風対策・大雨対策を見直しておくようにしてください。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。台風14号の名前「コイヌ(Koinu)」は日本が提案した名称で、星座の「こいぬ座」・子犬が命名の由来となっています。

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