鈴木宗男議員「すり合わせをして来るものでもない」突然ロシア訪問も「問題ない」主張

日本維新の会の鈴木宗男参院議員が突然のロシア訪問。渡航中止勧告以上の危険情報が出ている中、ロシアを訪問した理由とは? (日本維新の会 鈴木宗男参院議員 10月3日)「私はこんな時にこそ対話が必要だ、そういう思いでモスクワにやって参りました。私は誰よりもロシアと向き合ってきたという自負がありますから」 こう話すのは現在ロシアを訪問中の鈴木宗男議員です。10月1日の夕方にモスクワに到着したという鈴木議員。10月2日にルデンコ外務次官やガルージン外務次官といったロシア政府要人と会い、意見を交わしたといいます。 (鈴木宗男参院議員 10月3日)「お会いして率直な意見交換ができたというだけでも私は訪問した甲斐はあったと受け止めています」 今回のロシア訪問は、会談相手や内容などについて事前に政府や党とは一切調整しておらず、政治家個人としての行動だと主張しました。 鈴木議員が初めてモスクワを訪れたのは1978年。秘書官として大臣に随行した時でした。その後、国会議員となり、北方領土問題に力を注いでいきます。 (鈴木宗男氏 2017年)「戦後、国会議員で初めて北方四島に渡ったのが私でした」 自身が中心となって北方領土に次々と宿泊施設や発電所などを建設。国後島に建てられた「友好の家」は「ムネオハウス」と呼ばれました。 長年、北方領土問題に取り組み、ロシアとの独自のパイプを築いてきた鈴木議員。今回のロシア訪問の目的について、10月3日に本人を電話で直撃すると、こう述べました。 (鈴木宗男参院議員)「(北方領土の)墓参だとか漁業交渉が止まっていますね。今のままで黙っていて動くかというと動かんわけですから。こういうときだからこそ独自のチャンネルで(ロシアとの)対話というのが必要だと」 しかし、政府はロシア全土に渡航中止勧告以上の危険情報を出していて、どのような目的であってもロシアへの渡航は控えるよう国民に求めています。この危険情報について今年5月、鈴木議員はこう持論を展開していました。 (鈴木宗男参院議員)「馬場代表、レベル3というのは何か国あるかご存じでしょうか?」 (日本維新の会 馬場伸幸代表)「知りません」 (鈴木宗男参院議員)「レベル3というのは何十か国なんです。国民に行かないでください、だから国会議員も行っちゃダメだ、という短絡的なとり方をしている人がいますけども、事実はそうじゃないですよ」 今回の訪問についても「問題はない」という主張を繰り返しました。 (鈴木宗男参院議員 10月3日)「私自身、日ロ関係の重要性だとか国益を考えている。(Q訪問に際して政府や党と事前にどういう内容を話すなど調整はしなかった?)話の中身について、すり合わせをして来るものでもない。党代表で来るわけじゃないんですから。そこまで私は縛られるものではない。逆に私は(調整が必要なのか)お尋ねしたいぐらいの話です」

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