今月末のハロウィーンを控え、東京都渋谷区の長谷部健区長は5日、都内の日本外国特派員協会で記者会見し、「海外客も渋谷への来訪は考え直してほしい」と述べ、自粛を呼び掛けた。長谷部氏は昨年10月、ハロウィーンを前に韓国・ソウルの繁華街で多くの人が死傷した雑踏事故に関し「渋谷でも同様の事故が起きる可能性がある」と危機感を表明した。
渋谷駅周辺では例年、ハロウィーンの時期に若者や外国人らが多く集まり、迷惑行為が発生している。区は外国メディアを通じ、訪日客に訴えることにした。長谷部氏はこの時期の渋谷の混雑について「人命に関わる事故の危険がある。各地で問題になっているオーバーツーリズム(観光公害)より深刻だ」と強調した。
[時事通信社]