秋田県美郷町土崎にある畳店の作業小屋に居座った3頭のクマについて、県警大仙署と美郷町は5日朝、おりで捕獲したと明らかにした。けが人はいなかった。
3頭は4日午前7時半頃、小屋に侵入し、同署員や猟友会のメンバーらが爆竹やパトカーのサイレン、壁をたたくなどして追い出そうとしたが、日没となり、おりを小屋の出入り口に設置してシャッターを閉めていた。
同署などによると、5日早朝、おりにクマ3頭が入っているのを確認した。1頭が体長約1メートル、2頭は同50センチで、親子とみられる。子グマとみられる2頭が一緒のおりに、親グマとみられる1頭は別のおりに入っていた。町によると、午前10時40分頃、町有地の山で3頭を殺処分したという。
付近の町立千畑小学校は、児童の保護者に対し、送迎を要請した。1年生の娘と5年生の息子を車で送ってきた同町の男性会社員(39)は「出没は町内で珍しいことではなくなっている。クマは自然のことなので仕方がないが不安だ」と語った。