中古車販売大手ビッグモーターによる保険金の不正請求問題で、国土交通省が立ち入り検査を行った34工場のうち12工場について、民間車検場の指定を取り消す方針を固めたことがわかりました。
国土交通省は今年7月、全国に135か所あるビッグモーターの整備工場のうち34工場に立ち入り検査を行い、道路運送車両法に違反する行為がなかったか調べていました。
関係者によりますと、34工場のすべてで整備費用の過大請求や不正車検などが確認されたということです。このうち特に悪質だと判断した12工場について、民間車検場の指定を取り消し、22工場については一定期間の事業停止などの処分を行う方針です。
国土交通省はこうした処分内容をあすにも公表し、今月中にビッグモーター側からの意見を聞いたうえで、最終的な処分内容を決めるということです。
国土交通省は残りの工場についても調査を進め、違反が確認された場合は処分を行う方針です。